https://www.jwing.net/news/54511

これは昨年7月の記事
ウォレス国防相は5年以内に実証機を制作して飛ばすと発言している
この頃はイギリス政府は、日本の次期戦闘機とは別計画としてのテンペスト開発の方向で進もうと努力はしていた

ただ、怪しい動きもあり、航空ショーのテンペスト展示コーナーに日本XF9の模型とXF9-1の試験動画が展示されるという奇妙な事が起きた
本来なら日英共同実証エンジンのコンセプトモデルとかを展示かRRが構想するエンジン模型を展示すべきだ
機体開発より先行するエンジン開発でイギリスは存在感が希薄な事が露呈された

https://grandfleet.info/european-region/swedish-air-force-finishes-strategic-planning-for-next-generation-fighter-aircraft-until-november/

これが同時期のスウェーデンの動き
次第にテンペストとは距離を取る姿勢を鮮明に出してきている
GCAPにも参加しなかったことをみると、テンペストから離脱していたというのは間違いないだろう

外交的にテンペストが行き詰まっていたのもあるが、構想的にも矛盾点が露呈することになる
エンジン開発は実質的にスタートしてない、デモ機を5年以内に飛ばすと言いながら、2035年に実戦化といったスケジュール的に疑問符が付いてしまった

比較的イギリスとの関係が良好と思われていたイタリアの動きも怪しくなる

https://www.yomiuri.co.jp/politics/20220813-OYT1T50230/

8月には共通機体という話が出始める
この頃になるとイギリス主導のテンペスト構想は怪しくなっていたと考えられる
共通機体となれば日本が現計画を破棄することは考えられなかった
F-3の機体とエンジンを採用するという話が有力になりつつあった

おそらくスウェーデンの離脱が決定的になり、イタリアの対日直接接近が鮮明になり
イギリス政府もテンペスト構想が放棄された場合の検討をする必要が出てきたのだろう
12月にはGCAP共同声明で、改めて日本が次期戦闘機開発の方針が変わらないことが防衛政策で確認された
事実上、イギリス主導のテンペスト構想は終焉し、日本の次期戦闘機の機体とエンジンをベースにした共同開発構想に転換した