戦争の大原則は自軍の損害を最小限に押さえて敵の戦闘力を喪失させること。
当然敵に正面から当たるよりも、敵補給路を断ったり、包囲につながる場所を占拠する方が価値がある。

イジュームをプーチン軍が占拠していた昨年9月までならば、
バフムトを取ればはクラマトルスクとスラビャンスク(ドンバスのウクライナ側主要都市)の包囲圧力になった(かもしれない)。

しかし前者を失陥したので、バフムトは「ガチガチに固められているが、たとえそこを取っても次の目標の包囲等につながらない」場所になってしまった。
バフムトを取っても、クラマトルスクとスラビャンスクまでは、固められた都市がまだいくつかある。
そこにまた体当たりして戦闘力を失えば、ウクライナ軍の反撃に耐えられない可能性がでる。