サイバー要員2万人体制へ=専門隊員5年で4倍超―自前育成へ教育強化・防衛省
https://www.nippon.com/ja/news/yjj2023042800144/


防衛省が他国に比べ立ち遅れている自衛隊のサイバー要員確保に本腰を入れている。
今後5年間で専門の隊員を現在の4倍超に増やすなどし、サイバー攻撃の対処要員を約2万人体制とする計画だ。
精通した人材は民間も含めて不足しており、同省は自前での育成を目指し、教育体制を強化させる。

防衛省によると、2022年度末時点で自衛隊の対処要員は21年発足の「サイバー防衛隊」約540人と陸海空各自衛隊の専門要員合わせて約890人。
サイバー攻撃部隊だけで約3万人とされる中国には遠く及ばず、
米国(約6200人)や北朝鮮(約6800人)と比べても相当少ない。

計画では、サイバー防衛隊など専門部隊を23年度末までに約2200人、27年度末には4000人に増やす。
陸海空のシステム運用員もサイバー攻撃に対応できるように教育し、計約2万人体制で防衛に当たるとしている。