なん・・・だと・・・!?

厚木の「円墳」、実は前方後円墳でした 溝の発掘で判明
古墳
政治・行政 | 神奈川新聞 | 2023年5月13日(土) 06:00
ttps://www.kanaloco.jp/news/government/article-989060.html
厚木市及川2丁目の「及川伊勢宮遺跡」でこれまで円墳とみられていた墳丘が、
実際は全長37メートルの前方後円墳だったことが「かながわ考古学財団」の発掘調査で分かった。
前方部の高まりは失われているものの、周囲の溝などを発掘して判明した。
前方後円墳全体が調査エリアに含まれていることから、同財団では古墳を取り巻くように
見学コースを設け、市教育委員会と共催で20日に見学会を実施する。
発掘調査は厚木秦野道路建設に伴い同財団が実施している。
同財団や市教委文化財保護課によると、前方後円墳と方墳、円墳など計4基の古墳が発見された。
遺跡には地面の高まりが残されており、発掘調査前から円墳ではないかとみられていた。
一方、それまでの調査で、この墳丘から少し離れたエリアでは溝が発見されていた。
昨年5月、同遺跡では中世から近世にかけての「地下式坑」と呼ばれる遺構の見学会を実施。
この段階でも財団は墳丘を円墳とみていたものの、周囲の溝を発掘していくと
離れたエリアで見つかっていた溝につながることに気付いた。
発掘を進めると、全体が鍵穴型の前方後円墳であることが、昨年12月ごろに判明したという。
財団によると、前方後円墳が見つかったのは市内で4つ目。
近くを流れる荻野川流域では初めてという。「前方後円墳は日本独特の形式であり、
この地域のリーダー格の墓ではないかと考えられる」と財団では推定している。
別の方墳は一辺14メートルで、火山灰とともに土器が出土した。
見学会は午前10時からと午後1時半からの2回。松蓮寺バス停から徒歩5分。
駐車場はない。問い合わせは同課電話046(225)2509。(石本 健二)