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(前略)
アフガンの国内各地では、定員を超える大家族がカローラに乗り込んでいる光景が見られる。

自動車ディーラーのアジズッラー・ナザリさん(39)は
「他の国々では何でも作られた目的通りに使われるのだろうが、アフガンの人々はそうした基準にはあまりこだわらない」と話した。
ナザリさんは輸入したカローラを、顧客の予算に合わせて1500~1万4000ドル(約20万~190万円)で販売している。
多くの車両は世界各国を経由してアフガンに輸入されてきた様子がうかがえる。
カナダから輸入されたらしい真っ白なカローラは、韓国の新聞で内装が覆われ、ガーナのナンバープレートが付いていた。
別のカローラには米国の大学のステッカーが貼られていた。

どの車も「トヨタに特別熱狂的な人々」がいるアフガンにたどり着いたのだと、ナザリさんは言った。

■「世界最高の素晴らしい車」
首都カブールの自動車修理工場が軒を連ねる地域で、前出のアマンさんは「シンプルに乗る人もいれば、装飾に情熱を燃やす人もいる」と説明する。

あるカローラには「高速のトヨタ。世界最高の素晴らしい車。どんな状況にも対応可能」との文字が躍る。
そばにある深緑色のカローラには「ドラマあふれるクラシックカー」と記されていた。
カブールの午後の交通渋滞の中、タクシー運転手のナキブッラーさん(27)は、自分が生まれる3年前に製造されたカローラのハンドルを握り、乗客を探していた。

ナキブッラーさんは、周囲を走る8割の自動車がカローラではないかと言った。

「トヨタのカローラ以外、あらゆる車が結果を出せていない」とナキブッラーさん。
ルームミラーの下では、「この移動手段をわれわれに仕えさせた者に栄光あれ」と書かれた護符が揺れていた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/32c8fd753439f1891ee7e711afc1b8dd2eda5b15?page=2