なおキューバ革命の英雄チェ・ゲバラも1959年に広島の原迫資料館を訪れている

キューバ革命の伝説的英雄として知られる、エルネスト・チェ・ゲバラ。3
1歳のときに広島を訪問した。革命のわずか半年後、1959年7月25日のことだった。

国立銀行総裁として、通商代表団を率いての来日。当初のスケジュールでは、広島訪問の予定はなかった。

しかし、8月6日の原爆投下の日を前に、「他の日程をすべて犠牲にしても、原爆慰霊碑に献花したい」というゲバラらの強い願いから予定は変更。
フェルナンデス大尉と駐日キューバ大使の2人だけが随行して、大阪から急きょ広島に向かった。
交通機関は、夜行列車で行ったという説と、飛行機を利用したという2説がありはっきりしていない。

■県庁職員、ゲバラの問いかけに「ぎくっとした」
ゲバラらが原爆慰霊碑に献花する姿を、中国新聞のカメラマンが撮影している。
花を手向けるフェルナンデス大尉の後ろで、戦闘服姿のゲバラはうつむき加減で直立していた。
その後、一行は原爆資料館を約1時間かけてじっくりと見学した。

館内のさまざまな原爆被害の陳列品を見る中で、それまで無口だったゲバラが突然、通訳担当の広島県庁職員の見口健蔵氏に英語で問いかけた。

「きみたち日本人は、アメリカにこれほど残虐な目にあわされて、腹が立たないのか」

ゲバラが原爆の惨禍に憤りをみせた瞬間だった。
三好徹氏の「チェ・ゲバラ伝 増補版 」(文春文庫)の中で、見口氏は「眼がじつに澄んでいる人だったことが印象的です。
そのことをいわれたときも、ぎくっとしたことを覚えています」と回想している。(ハフィントンポストの記事より抜粋)
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