プーチン「ねえ、ショイグゥ」
深夜の三時半、クレムリンの宮殿にて眠れぬ聖帝プーチンは、隣で熟睡しているショイグに不遜を込めて語りかけていた

ショイグ「こんな深夜になんだあ?プーチンィ……」
プーチン「俺さあ、右を向いて眠れないんだよねえ」
ショイグ「左巻きのお前がか?」
プーチン「キャビア巻きはバター入りの左巻きじゃないと食べないけどぉ」
権力を失い、実力もなく、語彙もなく、ただただ己の欲を吐露するトロマン

ショイグ「いくら寝れないからって隣の人まで起こすんじゃねーよ、馬鹿じゃねーの不愉快だわ」
明日も仕事があるショイグは、他人の睡眠妨害を厭わないプーチンの不遜さに苛立ちを露にした

プーチン「アイイ!そんなこといったって俺眠れないんだよ!」
プーチン「あなたさー、自律神経で困ってる人にたいしてその言い方はいいわけ?」
少しでも自分が気に入らないと顎クイで排除してきた元大統領にとって、国防相ショイグの正論は耐えられなかった

プーチン「ほんっとにやばいから!70こえてハンデ持ちに対するヘイトスピーチほんっとにやばいから!」
プーチン「こういう忠告いってくれるの本当に俺くらいだから!最後の人だから!あなたの人生で!」

プーチン「んっ!!!」
ショイグ「右向いて眠れないんならお前を左向きにすればいいわけだろ?」
ショイグは渾身の力でプーチンを右向きから左向きにさせようと体を捻る。