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2023.06.02
ドイツ「風車大増設計画」の危うすぎる中身…ハーベック経済・気候保護相はどんな風景を夢見ているのか
https://gendai.media/articles/-/111142
(抜粋)
直近の例をあげる。5月28日、29日は日曜日と祝日で、全国的に快晴。風は弱かった。
問題は太陽光だ。工場が動いていなかったにもかかわらず、220万枚の太陽光パネルがフル稼働したので、
両日とも正午には、太陽光電気が需要のほぼ8割を占めた。

ドイツでは法律で、再エネは優先的に買い取ることが決まっているので、
そうなると、石炭・褐炭火力はすべてトロ火運転を強いられ、コストだけが嵩む。
しかし、日が翳ったら瞬時に立ち上げなければならないので、止めてしまうわけにはいかない。

その結果、正午の電気の市場値段は、日曜日は1MWh当たりマイナス130ユーロ、
月曜はマイナス109ユーロという負の値段になった。

不幸中の幸いは、両日ともそれほど風が吹かったなかったこと(29日の正午の風力電気はたったの4GW)。
しかし、これから夏になれば、太陽が照って風が吹くという日が増えることは間違いない。

つまり、どう考えても、これ以上風車を増やすと、風が吹いても止まっても、今でさえ困難な電力の調整がさらに困難になり、
電気代も上がる。しかし、その問題をどう解決するつもりなのかを、ハーベック氏の口からは一度も聞いたことがない。
それどころか、「陸上風力がエネルギー供給の鍵」だというから、そんな問題などまるで世の中に存在しないかのようだ。
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「気まぐれ」な太陽光や風力の電力を優先的に使おうとすると、安定供給するために火力発電を細かく調節せねばならない。
結果、火力発電を安定稼働させるよりコストがかさむ。(ドイツさん、既に原発止まってる)

それでもなお、風力発電のために風車を増強しようというのだから、ドイツ人の頭がおかしいと言わざるを得ない。