既出かもしれんが

ワグネルを支配する「ロシア刑務所の掟」が戦場に染み出す...極めて厳格な身分制度の「4つの階級」

https://news.yahoo.co.jp/articles/280a1d3ef3af8c30ff732aa65a8d3a92d7accbf9?page=1

ロシアの社会で犯罪者たちの慣習や規範が強い影響力を持つのは、最近に始まったことではない。実際、プーチンの周辺で大きな権力を振るっている人の中には、刑務所への服役経験の持ち主が驚くほど多い。ワグネルのプリゴジンもその1人だ。しかし、ウクライナ侵攻が始まって以降、犯罪者たちの文化が持つ影響力は一層強まっている。

<刑務所を支配する4つの階級>

「(身分の低い受刑者たちが)一般の受刑者たちと一緒に肩を並べて戦っているという噂が聞こえてくる。こうしたことは(刑務所の)掟、いわば不文律に真っ向から反する。誰もが知っているとおり、ロシア人は何世紀もの間、そのようなルールに従って生きてきた。その意味で現在の状況はとうてい容認できるものではないと、私には思える」

事情を知らない人が読むと、意味不明の文章に思えるかもしれない。しかしロシアの刑務所文化に照らせば、これは完全に筋が通っている。


その文化は帝政ロシアの時代に端を発するが、主に旧ソ連時代の刑務所や収容所で形づくられていった。この文化の核を成すのは、「パニャーチエ」(直訳すると「概念」といった意味)と呼ばれる暗黙の掟だ。その掟の下、受刑者が取るべき行動、さまざまな禁止行為と違反者への厳しい罰則、そして刑務所内の身分制度などがルール化されている。