ISW論評
https://www.understandingwar.org/backgrounder/russian-offensive-campaign-assessment-june-11-2023
ウクライナ軍は6月10日と11日に、少なくとも3つの地域で反攻作戦を実施し、領土を奪還した。

ウクライナ軍はドネツク州西部とザポリツィア州西部で目視確認された前進を行い、
ロシア側情報筋はこれを確認したが、軽視するよう努めた。

ウクライナのハンナ・マリヤル国防副大臣は、ロシア軍が最も戦闘能力の高い部隊を
ケルソン方面からバフムート方面とザポリツィア方面に移動させていることを明らかにした。

ロシア軍は6月10日から11日にかけて、ウクライナ東部の国境地帯を標的とした
限定的な一連の無人機攻撃を夜間に実施した。

ワーグナーの金融業者Yevgeny Prigozhinは、7月1日までにボランティア組織を
正式化するというロシア国防省(MoD)の計画を、自身とその勢力に対する攻撃とみなした。
ロシアとウクライナは、ほぼ1対1の捕虜交換を実施した。
ロシア軍はクレミンナ南方で限定的な地上攻撃を継続した。
ウクライナ軍とロシア軍は、Bakhmut周辺とAvdiivka-Donetsk Cityライン上で
限定的な地上攻撃を継続した。
ウクライナ軍は、6月10日現在、ドネツク州とザポリツィア州の行政境界付近と
ザポリツィア州西部で利益を上げている。
ロシアの軍事ブロガーは、ザポリツィア州前線沿いの雨が、今後数日間、
ウクライナの作戦を遅らせる可能性があると主張した。
チェチェン共和国は、市販の中国製装甲装備を装備した「アクマット-ロシア」と「アクマット-チェチェン」の2
連隊を新たに編成したと報じられた。
ウクライナのパルチザンを含む妨害工作員が、占領下のへルソン州とクリミアで鉄道に対する2回の
個別の即席爆発装置(IED)攻撃を行ったと報道された。