>>236の続き

(文谷)空自の新戦闘機選定が迷走している。
F-2、F-15後継機選定について国産開発、共同開発か、導入中にあるF-35への置き換えのいずれにも決めかねている。

だが、どれを選択しても戦闘機戦力は縮減する。 鉄板なF-35を選んでも価格から調達数は確保できない。
戦闘機戦力は350機から200機に減る。 当然ながら戦闘機数での対中戦力比も大幅悪化する。

では、どうすればよいか?
安価な戦闘機を併用導入すべきである。例えば中国製JF-17だ。それをF-35と並行して導入し使い分けることだ。

■ 新戦闘機はいずれも穴がある
新戦闘機案はいずれも穴がある。これは性能、納期、価格でみれば理解しやすい。
純国産開発は最悪だ。性能、納期、価格と全てが不出来となる。これは先例が示すとおりだ。
例えばF-2戦闘機はコピー元のF-16と同性能ながら納期は遅延、価格は倍以上になった。 偵察ヘリOH-1や輸送機C-2でも失態を繰り返した。

共同開発もあまり改善しない。 海外企業と組むため性能は満たせる。 だが納期と価格は解決しない。 航空機開発は遅延と価格上昇は常識だ。
F-35増勢は現実的だが価格問題を解決し得ない。 日本における調達単価は概ね150億円前後である。 これはF-2、F-15の1.5倍だ。

■ 対中バランスが悪化する
価格はどうしても解決し難い。そういうことだ。 結果、何が起きるか?

戦闘機戦力が急縮減する。現 状はF-4、F-15、F-2合計で約350機である。 日本はその調達に累計3.1兆円を投入した。
だがF-35はいずれの機体よりも高い。同一予算規模では200機しか買えない。
これは中国との対峙にとって不都合である。(後略)