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対ロシア非難 賛成141カ国、反対7カ国 ウクライナからの軍撤退など求める決議を国連総会会合で採択
2023年2月24日 20時39分

 【ニューヨーク=杉藤貴浩】ロシアによるウクライナ侵攻開始から1年を機に、国連総会(193カ国)の緊急特別会合は23日午後(日本時間24日午前)、ロシア軍のウクライナからの完全撤退や国際法上の重大犯罪への調査と訴追などを求めた決議案を採択した。賛成は141カ国に上り、米欧を中心とした国際社会の強い対ロ非難をあらためて示した。
 決議案はウクライナが提案。強い賛同を示す共同提案国は日米英仏など70カ国以上に達した。反対はロシア、ベラルーシ、北朝鮮、エリトリア、マリ、ニカラグア、シリアの7カ国。中国やインド、南アフリカなど32カ国は棄権票を投じ、ロシアに配慮を見せた。13カ国は無投票。
 22日から2日間開かれた会合では各国代表ら90人以上が演説し、多くがロシアの国連憲章違反を批判。日本は林芳正外相が「直接的、間接的に(ロシアの)侵略を支援するのを控えるべきだ」と強調した。
 ロシアのウクライナ侵攻を巡る総会決議は6回目。