一匹のサソリが川を渡りたいと思っていました。しかし、サソリは泳げません。そこにワニが現れました。サソリはワニに「向こう岸までおぶって運んでくれないか?」と頼みました。ワニは「いやだね、お前は俺を刺すに決まっている」と返事しましたが、サソリは「君を刺したら俺は溺れて死んでしまう。そんなことするわけないだろう」と言い返しました。ワニは納得しサソリを背負って川を渡りました。ちょうど半分ぐらいに差し掛かったところ、ワニは突然背中に鋭い痛みを感じました。「どうして刺したんだ、お前も死ぬんだぞ」。サソリは言いました「すまない、わかってはいるんだ。でもどうしてもやめられない、これがロシアなのさ」