産経新聞は10月17日朝刊で、
航空自衛隊の「共食い修理」が昨年度、何と約3400件もあったことが、
防衛省のまとめで分かったと報じた。
「共食い」による部品転用は10年以上前から常態化しており、18年度は約5600件だったという。

中古の部品を使えば不具合が出るリスクもある。
メーカー側も航空機を納品しても自衛隊から部品の発注数が少なく、
製造ラインを維持できずに部品製造を停止する。

F―2戦闘機はすでに生産を終了しており、
新規の部品の調達は難しい。

9月5日付の日経新聞によると、防衛省の非公式な実態調査で、全装備品のうち足元で稼働するのは5割あまりだったという。
これまで艦艇や航空機、車両などが部品待ちで修理できない状態を「修理待ち」と表現してきた。

その表現では、この自衛隊の歪な稼働率低下の実態は伝わらない。
この中には部品がなく「修理不可能」なものも含まれる。

https://www.zakzak.co.jp/article/20221208-X27AMFCSA5JI3M4QCHXR2ONQKU/2/