5ちゃんの人達は日英どっちが上かといった話しが好きだが
大型開発案件というのは運や巡り合わせといったものが非常に大事になる
運や巡り合わせが悪いと、どんなに技術力があろうが上手く行かない

かつての日本のFSXなんかは非常にタイミングが悪かった
日米摩擦という政治的な問題もあるが、F-1後継機を開発するにあたり
エンジンを開発する時間が無かったという巡り合わせも悪かった
5ちゃんの連中は都合が悪ければゴールポストを動かせばよいといったことを主張するが
そんな話は現実世界では通用しない

今回のF-Xでは日米摩擦で妨害されるなんてことは全く無かった
タイミング的にもテンペストが頓挫した時に既に開発が進んでいるタイミングだった
防衛省内の外国機派も以前のF-Xでの失態で力が大きく減退していた
狙った訳じゃないが運がよいのだ
もちろん、X-2実験機やXF9-1の開発といった技術的蓄積も大きいが、周辺環境がFSX当時とは全く違う

テンペストに関しては最初から厳しい条件があった
EU離脱によるイギリスの国際的地位の低下の影響は避けられなかった
共同開発のパートナーを探すにも、EU域内からパートナーを探すのが困難だった
イタリアが味方になってくれたが、必ずしもイギリスに従順というわけでもない
経済力もドイツやフランスよりも劣る
スウェーデンは優れた戦闘機を開発してきた国だが、小国故に資金力が弱点であり
エンジン等の部品単位しか興味がないのも明らかだった
日本に目を付けるも、早々に独自計画をスタートして開発を進めてしまっていた

こういう状況でイギリスに都合がよい構想を振り回しても上手く行く訳がない
潜在的技術力があったとしても、イギリスが置かれてる状況が悪すぎる
そうした状況の悪いの無視して、エンジンも用意せずにイギリス主導だの
勝手に日本が計画撤回を期待したりしても上手く行く訳が無い
イギリス国防省と軍需産業の態度は自国の力を過信したデカイ態度でしかなかった
そういう巡り合わせを理解しないで交渉してしまったから、予想だにしなかった日本の次期戦闘機を採用することを検討するしかなくなった