https://www.nikkei.com/article/DGXMZO33039110X10C18A7000000/

テンペストは2018年時点で2035年就役を目標に掲げていた
就役は初飛行や量産初号機登場という意味ではない
戦力として配備されるのを就役という意味になる

理由はどうあれ、こんな初期段階で2035年就役を掲げていた
その構想に賛同してイタリアやスウェーデンが参加を申し出た
日本も同時期の開発だから協力しましょうという話が出た

で、実際はどうだったかというとイギリスの準備が全く出来てないことが露呈
出してきたプランは、エンジンは日英共同実証をしてからという亀スタート
機体は2027年までデモ機を飛ばすというスケジュール無視のプラン
イギリスは最初から構想を守らないつもりで出資を要請する姿勢をあらわにした
これで参加国の不信感が一気に高まってしまった

エンジン開発の遅れは問題視されたようで、昨年の航空ショーにXF9模型とXF9-1の試験動画をテンペストブースで展示という異例の対応を余儀なくされた
エンジン開発が間に合わないので、日本製エンジン搭載の機体案を考えるしかなくなった
同エンジンの双発の機体案となれば、日本の次期戦闘機と似たコンセプトになるのは避けられない

先にスウェーデンはテンペストから事実上離脱、イタリアは日本への直接交渉を望むようになる
イタリアにしてみれば、日本の次期戦闘機クラスの機体を採用するなら
イギリスに設計させるより、既に開発が進み、開発費も全額日本持ちの次期戦闘機を採用する方がコストもリスクも低いから

こうなると、イギリス独自構想のテンペストは出資問題と開発期間の問題で実行不能になった
こうして日本の次期戦闘機と機体統一、日本の機体とエンジンを採用してカスタマイズ、国内生産した方がよいという話に傾いていった