>>1おっお

「生物の世界を研究していると、オスがたどる運命は極めて残酷であることがわかります。交尾をした後、精子同士が受精をめぐって
熾烈な争いを繰り広げることはよく知られていますが、実は、『DNAを残すかどうかの最終的な決定権はメスにある』という証拠が、
何人もの研究者によって報告されています」
宮竹氏がニワトリの事例から説明する。
「ニワトリのメスは何羽ものオスと交尾をしますが、精子を受け取ってもすぐに体の中に取り込まず、生殖器の外側に取り付けておくのです。
そして、受け取った精子のオスの社会的順位が低いとわかると、その精子をポイ捨てして、決して受精させません。オスからすればひどい
話ですが、社会を保ち、進化させるには必要な過程なのです。
また、トゲオオハリアリというアリのオスは、女王アリと交尾するとき、がっちりと女王アリに掴まれてしまう。交尾の最中は巣の中をぐるぐると
移動するんですが、その最中に巣のなかで、ほかのアリたちに食べられながら死んでいくのです。
アンコウも悲しい。アンコウのメスは大きくて、20cmから35cmほどの体をしていますが、オスは1cmから7cmほどしかないんです。そしてオスは
メスを見つけるとその体にかみついて、生涯離れない。そこからメスに精子を送り続けるんですが、その過程で体も衰えていき、そして死ぬ」
精子を運ぶだけで一生を終える―そんな悲運を抱えているオスもいるのだ。
「生物の生涯を見ていくと、本当に多くの生物がはかなく生命を終えていく。それに比べると、人間は生殖を終えてもその後の人生は続くし、
少なくとも伴侶に食べられることはない。『過酷な自然界を生きる生物に比べれば、人間の夫婦はなんと恵まれた環境にいるのか』と思って
みることも必要ではないでしょうか」
https://gendai.media/articles/-/112007

そんな・・・アンコウのオスの生き様に憧れていたのに。