「F35A戦闘機」緊急着陸に見る日本の危うき未来
原因究明に「国家の主体性」なし
防衛費増額含め 加速する米国支配の現実
https://news.yahoo.co.jp/articles/05d425627f8585b540b8aba601224f553d17f3bd

率直にいってF-35Aによる民間空港への緊急着陸は少ないとはいい難いが、懸念されるのは、原因究明や対策が
「日本では満足にできそうにない」ことだ。

空自のF-35Aは、最終組み立てこそ三菱重工業内にある施設で行われているものの、
製造のサプライ・チェーンや維持設計に日本企業は関与していない。

自衛隊が過去に導入した戦闘機は、基本的にライセンス生産もしくは国産で、
不具合の技術的な究明や対策は日本の企業によって実施できた。
しかしF-35Aの場合、その道はまったく閉ざされているのである。

F-35Aは設計技術情報へのアクセスが困難なだけではなく、製造や運用においても
「日本の主体性」は広範囲に排除されている。

組み立て後の飛行試験もロッキードのパイロットが実施しているうえ、基地運用におけるF-35Aのセキュリティーさえ、
「米空軍の厳重な管理下」にあるのだ。

2022年には海自の観艦式がインターネットで生中継されたが、参加したF-35Aが航過飛行するシーンになると、
突然中継画面がカットされるという出来事もあった。

F-35Aの飛行を公開するには米空軍の許認可が必要で、
インターネットでの生配信は承認されていなかったためだ。