ウクライナでの戦争についてアメリカ政府はこれまで、道義的な正当性は自分たちにある
という姿勢を堅持してきた。今回の決定の直接的な影響として、アメリカのその姿勢が大きく揺らぐことになる。

ロシアが数々の戦争犯罪を重ねてきたとされる内容は、数多く記録されている。
しかし今回の動きは、アメリカの偽善を表すものだと批判されるだろう。
クラスター弾はおぞましく残酷な無差別兵器だ。世界の大半で禁止されているのは、それなりの理由があってのことだ。
今回の決定でアメリカの歩調は、他の西側諸国と多少ずれてしまうはずだ。そして、
西側の同盟関係に多少なりともひびが入ったという、そういう見た目こそ、
まさにロシアのウラジーミル・プーチン大統領が求め、必要としていることだ。