ザポリージャ原発「脅威小さくなった」…ウクライナ国防省幹部「我々の努力で惨事を先延ばしに」

ロシア軍が占拠するウクライナ南部のザポリージャ原子力発電所を巡り、ウクライナ国防省情報総局のキリロ・ブダノフ局長は6日、ロイター通信に「脅威は小さくなった」と述べ、テロ攻撃を受ける可能性は低下したとの認識を示した。

ウクライナはこれまで、同原発の原子炉の屋根に露軍が爆発物のようなものを仕掛けたと主張していた。一方、露側もウクライナが原発を攻撃しようとしていると非難し、緊張が高まっていた。

ブダノフ氏は「何が起きたか詳細は話せない」と前置きしつつ、「我々全員の努力で惨事を先延ばしにした」と述べた。「脅威は排除されたわけではない」として、露軍の原発占拠が続く限り緊張は再燃するとの見方も示した。
 ウクライナの公共放送は5日、原発内に勤務するウクライナ人職員の話として、露軍が屋上や建屋周辺に射撃陣地を設け、戦闘を始める準備をしている模様だと報じていた。

https://www.yomiuri.co.jp/world/20230707-OYT1T50073/