判決文読んできた

一方、上告人は、健康上の理由から性別適合手術を受けていないものの、女性ホルモンの
投与や●●●を受けるなどしているほか、性衝動に基づく性暴力の可能性は低い旨の医師の
診断も受けている。現に、上告人が本件説明会の後、女性の服装等で勤務し、本件執務階
から2階以上離れた階の女性トイレを使用するようになったことでトラブルが生じたことは
ない。また、本件説明会においては、上告人が本件執務階の女性トイレを使用することに
ついて、担当職員から数名の女性職員が違和感を抱いているように見えたにとどまり、
明確に異を唱える職員がいたことはうかがわれない。さらに、本件説明会から本件判定に
至るまでの約4年10か月の間に、上告人による本件庁舎内の女性トイレの使用につき、特段の
配慮をすべき他の職員が存在するか否かについての調査が改めて行われ、本件処遇の見直しが
検討されたこともうかがわれない。

以上によれば、遅くとも本件判定時においては、上告人が本件庁舎内の女性トイレを自由に
使用することについて、トラブルが生ずることは想定し難く、特段の配慮をすべき他の職員の
存在が確認されてもいなかったのであり、上告人に対し、本件処遇による上記のような不利益を
甘受させるだけの具体的な事情は見当たらなかったというべきである。


こりゃごもっとも。事実上、化学的去勢されていたというのが大きいわな。
それと女性陣は忖度してくれるのを待つのではなくキーキーと声を張り上げないと今後は
油を差してもらえないと判決で示されたのはちょっと面白いね。