>>202
>意思決定が為政者のみで完結してる
>みたいな勘違いしてる人がよくやる間違い(´・ω・`)

我が政権与党時代の2010年に起きた尖閣沖衝突事件も、本来なら中日双方が阿吽の呼吸で事件そのものを闇に葬り、
双方とも口を噤む事で無かった事にするはずでした。

しかし海保巡視船への漁船による衝角突撃なんて、最悪巡視船が沈没しかねない重大事であり、そこまで中国に
忖度できない連中が表沙汰にして収拾が付かない事に。

面子を重んじる中国は酔っ払い船長の即時釈放を要求するも、こんな重犯罪者を何の法的根拠も無しに放免なんて
やらかしたら政権与党の大延焼は必至であり、船長の収監は続きました。

せっかく改善しつつあった日中関係を根底から叩き壊す事態に憂慮した中国側は、民主政権側と接触して
「一体日本の誰と話を付ければ、この件を責任持って解決してくれるのか教えて欲しい」
と迫られるも、元々我が政権与党は責任の所在が不明瞭であり、前総理ルーピーの退陣により後ろ盾となっていた
剛腕小沢の影響力も激減していたから、増々責任を取れる人間がいない立場でした。

結局この件は日中関係を不可逆的に破壊し尽くした挙句、管チョクト政権が酔っ払い船長を違法に無罪放免させ、
仙石官房長官が被害担当艦となる事で一応の収束を見ました。

それに比べると、第二次安倍政権時は権力機構や政府内の指揮命令系統が一本化されていて、その意味では
日本の誰と交渉すればいいのか実に明快だったでしょうが。