ウクライナに日本は何を学んだか、技術も装備量も問題だらけの自衛力
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/76078

「ウクライナはこんなひどい目に遭っているのに、なぜ日本は武器を支援しないんだ。
普通の国とはいえない。価値の判断もできない国なのか」

欧州のある国の外交官は2022年春、日本の外務省幹部をこう非難した。
外務省幹部は「価値判断という表現は『善悪すら分からない国』という意味に感じた」と振り返る。



ウクライナ戦争におけるウクライナの勝利は、欧米諸国からの兵器の供与にかかっている。

戦後、ウクライナが軍事支援しなかった日本を感謝国に加えるとは思えない。
事実、ウクライナ外務省は2022年4月25日のツイッターで、
「困難な時に揺るぎない支援に感謝する」などとして、
米国やドイツなど約30か国の国名を挙げた動画を公開したが、日本は含まれなかった。



今、日本の防衛産業では、開発コストに見合った収益が期待できないことなどから、事業の縮小や撤退が相次いでいる。
防衛分野の事業から撤退した企業は直近20年で100社超に上る。



我が国の防衛生産基盤の特性は、我が国には工廠(国営工場)が存在しないことから、
防衛生産基盤のすべてを防衛装備品などを生産する企業(防衛産業)が担っていることである。

しかるに、防衛事業から撤退する企業が後を絶たない。
このままでは有事の際に継戦能力を維持できない恐れが現実のものとなってきた。