バブルのせいで日本の技術がおかしくなったらしい


◆「有人潜水船」もう日本の技術では作れない…

「海の中では10m潜るごとに1気圧多くかかります。1万m潜ったら、1㎠あたり1tという強烈な水圧がかかります。
それに耐えるように作るには、たとえば、“名人芸”とも言える溶接技術が必要です。

しかし、『しんかい6500』が建造されたのは30年前。
そのときの職人さんはすでにリタイアされ、技術は継承されていません。
潜水船が浮上するとき必要な浮力材も、30年間作られることはなく、
今はもう作れないでしょう」

’22年8月13日に、東京海洋大学を代表とする研究チームが、
小笠原海溝でもっとも深い9801m地点を潜水船で訪れ、「日本人最深潜航記録」を60年ぶりに更新。

このときの潜水船はアメリカの富豪のものだった。


なぜ「しんかい12000」の計画は頓挫してしまったのだろう。

「一つはバブルの影響です。
お金がジャブジャブあったあのころ、
政府も産業界も新しいものを作るより、
必要なものがあれば買えばいいと思ってしまった。
技術革新のためにお金を使わなかった。
潜水船だけではなく、日本の技術力が衰えたのはそのためです」

https://news.yahoo.co.jp/articles/a3e95c372f778650503889421abd9e9de595e713?page=1