もともとルハンシクやドネツクの1/3を2014年からロシアが事実上支配して
いたのを経済破綻した国の炭田地帯と鉱工業を押さえた兵糧攻めと解釈していたが、
これは正確ではない。ロシアはこの戦略の下に真の目的たるルハンシク西部を
通過するトルコストリームへの支線確保を隠していた。
但し2014年はまだ計画しかなく建設は2017年から。
ロシアは2014年にウクライナ東部を制圧し翌年シリアに
軍事介入する。これは非常に性急な決断であるが、次の目的が
パイプライン確立のためのトルコの抑圧だと考えるのなら不思議
ではない。そして2016年にアレッポを陥落させ翌年トルコストリーム
を建設しはじめ現在ハンガリー手前まで来ている。
2022年2月後半の開戦はハンガリー首脳訪露の直後である。
その後の行動を見ても恐らくハンガリーには伝えてある。

よく考えられた戦略と言える。
ロシアは現在世界で600兆円規模と言われている石油と天然ガスの
市場への影響力拡大を狙いロシア経済、特に貿易での優位製を考えている。
中東特にサウジの行動を見た限りでは成功している。
そして今回の戦争はその総仕上げだろう。

目的は2014年のクリミア半島併合からトルコストリームルートの
確保。親露派の保護やNATO への警戒は大嘘であるww
シリア内戦とウクライナ戦争は密接に関連している。