>>629
>本邦は旧来の回線への投資を最小限にして一挙に光ケーブルへ飛んだからな。
>過剰に旧式回線に投資するって事はその分だけ投資余力が減るわけで、

仮に集中投資の効果でアナログから一気に3年や4年で日本全土の光化が完了するのなら何の問題も無かったけど、
日本は中途半端に広いから、光化のラストワンマイルには途轍もない手間暇と時間がかかりました。

そもそも全国の光化とは全ての電話回線を丸々引き直す世紀の大事業なのだから。

その為90年代末に光化を始めてから、地方の光からストワンマイルがほぼ完了するのは2010年代にに入っても
かなり経ってからの話であり、丸々十数年間を要する事となりました。

もしこの間にADSLを法的に禁止して提供できなくしていたら、その分光化は進んだとしても、早期に光化が完了する
大都市部以外の殆どの地域は低速のISDNしか使えない状態が続くのだから、只でさえ世界から取り残された
日本の地方部のネット環境は更に立ち遅れる惨状となっていたでしょう。

それを考えれば、全国の光化を遅延させてでも手軽にブロードバンド環境を提供できるADSLを渋々認可したのは
日本のネット企業やゲーム企業にとっては確実にプラスになったかと。

それよりも日本のゲーム産業に大打撃を与えたのは、ネット料金定額化の大幅な遅延でしょう。

80年代にはほぼ電話料金が低額化された米国は元より、その他の主要国も90年代後半にはほぼ定額化したのに、
日本の場合は遅れに遅れて2003年にようやく実施という体たらく。

只でさえ遅い回線が使えば使うほど青天井で料金を請求されるのでは、深夜限定のテレホーダイなんて不便な
環境以外ではまともにプレイできないから、ネトゲの普及を徹底的に遅らせる事になりました。