>>515
ガリレオへの吊し上げや新大陸での鬼畜な所業や、一連の宗教裁判のお陰で、日本では
「中世カトリック教会は中世悪国時代の象徴であり、聖書の記述のみを盲信して科学の進歩を妨害し、
 聖書と異なる学説を唱える学者を片っ端から火炙りにした狂信者集団」

という諸悪の根源イメージが定着していますが、実際にはそこまで単純明快構図話では無いそうで。

そもそも中世においては教会を凌ぐ知識階層や研究者集団は存在しなかったし、彼らを抜きにして
欧州文化の維持と継承は不可能でした。

そして教会やその関係者にも優秀な天文学者を多数輩出しており、ガリレオに地動説を否定させた後、
教会の内部からも地動説を実証する様々な学説や物証が出るに及び、渋々地動説を認め、更なる
天文学の発展を促しました。

その辺の神話の成立については、カトリック勢力を叩き貶めたい勢力が唱えたプロパガンダが
多分に交じっており、時代を経てもその一部が定着してしまった結果であると。

特に20世紀に猛威を振るった共産主義にとっては、宗教を否定しその愚劣さを喧伝したい側に
格好の素材でありましたしね。