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実は昔、とある大学で『数学』の授業の非常勤を数年したことがあるのですが、内容はほぼ算数でした。
その初回でプレテストとして(状況把握のために)いくつか問題を出して、
そのうちの一つが「1000円の2割引はいくらですか」という問題でした。

そのプレテストの解答の中には、
「1000?2=998円」
「1000÷2=500円」
他にも
「2割=0.2である。よって
1000÷0.2=5000円」
という解答もあった。楽しい。
プレテストを返却するときに言ったんです。
「割引き、っていうから、割り算か引き算だと思ってるみたいだけど、掛け算だよ」(どよめき)

そのあと色々ありましたが、割合というものを理解せずに大人になると、
こういう風になるんだなぁ、というのを目の当たりにした感じでした。
もちろん、速さなんて理解してなくて「時速4kmで2時間進と、何km進みますか」という問いに対しても、
多くの学生が「はじきを忘れたので、解けません」でした。

面白いことに、そんな彼らも、数の計算ができないわけではないのです。
例えば、280×3.2を計算してといえば、計算できます。(もちろんケアレスミスをすることもありますが)しかし、

数直線を書いて、100、200、300、という目盛をつけたあと、280はどこ?(これは分かる)を確認したあと、
280×3.2はどのあたり?と聞くと、「そんな難しい計算はやってみないと分かりません」というんですね。
なるほど、と思いました。