米誌『ニューズウィーク』は、ウクライナの指導部は、南方での攻勢が遅々として進まないため、その戦略をめぐって分裂していると主張している。
#Zelensky's Pivotal Counteroffensive Call Threatens to Divide

同誌の情報筋によれば、ウクライナ政府の「最高レベル」で戦略論争が激化しており、「大統領府の一部が軍司令部と対立している」という。

「前者のグループの中には、キエフの限られた成功を統合し、予想される秋冬のロシアの攻勢に備えたい人もいます。しかし、ヴァレリー・ザルジニ総司令官を含むウクライナ軍当局者は誤解に根ざした焦りとして批判を非難し、推し進めたいと考えている。」と記事は伝えている。

軍司令部は、攻勢に対する批判は焦りと状況に対する誤解であるとして非難している。

「軍事戦略について、ウクライナの指導者たちの間に意見の相違があるのは確かだ。軍事面では、ザルジニーをはじめとする、明らかに彼が責任者であるにもかかわらず、攻勢継続を望む人々がいる。政治側には、それが今最も理にかなっているのかどうかという疑問がある。それとも、一部の地域で可能な限り兵力を集約し、補給線や補給基地への圧力を緩和したほうがいいのだろうか?

同誌は、「キエフでは責任のなすりあいが起きている」とし、政治指導部のメンバーは、約束された攻勢の結果が現場の現実と食い違っていることに「満足していない」と書いている。

「この反攻作戦がどの程度うまくいくのかについて、軍部に惑わされている、軍事面では過度にバラ色の評価を与えられている、という意識がある」と情報筋はニューズウィーク誌に語った。

そのようなシナリオがあることは認めるが、軍の指導者を交代させる計画については聞いていないという。