引き揚げを待つ満州。ソ連兵は女学生たちをドラム缶に入れて連れ去った。日本人の男も中国人に「仕返し」された
https://news.yahoo.co.jp/articles/2d7b2d8873df72516619c0ed1b5b60e4636f1551

穏やかな暮らしは終戦で一変する。
引き揚げ船が出るまでの1年弱、遼陽の会社の工場で5、6世帯と身を寄せ合った。
武装した中国共産党の「八路軍」やソ連兵が何度もやって来た。

恐ろしかったのはソ連兵。
土足のまま畳に上がり「ダワイ、ダワイ(やれ、早くなどの意味)」と言って小銃を突きつけた。
指は引き金にかかっていた。ぶるぶる震えるしかなかった。

女学生のお姉さんたちを工場にあったドラム缶に入れると、担いで行ってしまった。
しばらくしてお姉さんたちは戻ってきたが、何があったか聞く人は誰もいなかった。

中国人たちもしょっちゅう来ては、男たちを外に連れ出した。
おしりを出してうつぶせに寝かせ、竹で血が出るほど何度も強くたたいた。

中国人は貧しい暮らしだったので、仕返しなのだと思った。
残っていた男は会社の幹部ばかり。
日本人女性は
「自分たちだけ兵役を免れたからだ。ざまあみろ」と毒づいていた。