山口氏は28~30日の日程で訪中を計画し、習近平国家主席との会談を模索。
「中国は経済状況が苦しく、これから対話の季節に入るはずだ」(外務省幹部)との見立てから、
岸田文雄首相は山口氏に親書を預けていた。

首相は山口氏の訪中を通じて対話ムードを高め、
9月の東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議に合わせた李強首相との会談につなげたい考えだったとみられる。

しかし、中国は26日になって「当面の日中関係の状況に鑑み、適切なタイミングではない」と公明に伝達。
山口氏の4年ぶりの訪中は「ドタキャン」となった。