なお、イギリス政府は現在、歳出削減に必死に取り組んでいるという。
トラス前政権の時の財政拡大方針発表で、市場の混乱を招いたことによる反省中と。

ちなみに、トラスさん、今年4月に来日していて日経のインタビューに答えてた。

英トラス前首相の悔恨 「知らなかった」財政のリスク
2023年4月17日
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA110NV0R10C23A4000000/
(有料記事部分より抜粋)
首相在任時の経済・財政運営から日本や世界が学ぶべき教訓は何か。
話題を変えると天井をいったん見上げて言葉を選びながら答えた。
「英国固有の状況に直面した。必ずしも他の国に当てはまるものではない」
(中略)
トラス氏が言う「英国固有」の状況とは何か。

年金基金が国債などを担保にレバレッジ(てこ)をかける
「ライアビリティー・ドリブン・インベストメント(LDI=債務主導投資)」という運用戦略をとっていたことだ。

金利が上昇し大きな損失を出し、取引相手方の金融機関からマージンコール
(追加担保の差し入れ要求)を突きつけられた。支払いの現金を捻出するために
国債などを売却せざるを得なくなり、売りの連鎖が発生した。
(中略)
驚いたのはトラス氏がこの年金基金の運用手法による市場の脆弱さを「知らなかった」と答えたことだ。
財務省やイングランド銀行(中央銀行)との間で「明らかなコミュニケーションの問題があった」とも話した。
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つまり、こうか。
・年金資金で購入した国債を担保にレバかけて資産を購入・運用してた
・そしてそのことを当時の首相は理解していなかった(誰も教えていなかった)

ちょっと考えられん状況である。