>>105
必殺シリーズの大多数が化政期を舞台にしているけど、主水なんかが
或る意味世を拗ねている背景として、「足し高の制」が松平定信によって廃止されて、
微禄の人間が頑張っても上には上がれない、と言う閉塞感が背景としてある、って事は
もう少し意識されていい事なのだ。

だから黒船来航まで譜代のアレな層で老中職が回っていて、故にあらゆる意味で
革新的政策は打ち出せなくなっているんだな。

松平定信自体は譜代層の代弁者として奥向きの吏僚の出世する余地を潰したつもり、
なんだろうけどな。
ただ、人事制度の硬直化を恐れた爺様の考えを否定したことは回り回って人事面で
幕府にトドメを刺してしまう。