高浜原発2号機12年ぶり再稼働 関電、新規制基準下で全7基運転
毎日新聞 9/15(金) 15:14配信

運転開始から47年が経過し、国内で2番目に古い関西電力高浜原発2号機(福井県高浜町、82・6万キロワット)が15日、約12年ぶりに再稼働した。
これで運転可能な関西電力の原発7基全てが、東京電力福島第1原発事故後に施行された新規制基準の下で再稼働することになった。

高浜原発2号機は2011年11月、定期検査のため停止。その後、福島原発事故後に強化された規制基準に適合するための安全対策工事などを進め、
21年には再稼働時期を23年7月と設定したが、同5月に原子力規制委員会から火災対策工事の不備を指摘されて追加工事が必要になり、延期していた。

15日現在、再稼働済みの大飯原発4号機(福井県おおい町)が定期検査中だが、関電によると24年4月には7基が同時に稼働する可能性があるという。

高浜2号機では15日午後3時ごろ、運転員がボタンを押し、核分裂反応を抑えていた制御棒の一部を段階的に引き上げる作業を始めた。
16日未明に核分裂反応が連続して起きる臨界に達し、20日には発送電を開始する予定。

関電は11年の福島原発事故時点で計11基の原発を保有していたが、その後、美浜原発1、2号機(同県美浜町)と大飯原発1、2号機の計4基の廃炉を決めた。
16年1月の高浜原発3号機を皮切りに、新規制基準に合格した原発から順次再稼働を進め、今年7月には国内最古の同原発1号機も再稼働している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d82d9eb0e55d2daeea3b88c8321d8f9bc0a0b7da
https://cdn.mainichi.jp/vol1/2023/09/14/20230914k0000m040386000p/9.jpg

これで関電の発電可能な原発7基の内、6基が稼働状態に。
関西電力管内に関して言えば、残る大飯原発4号機の再稼働も速やかに行われれば今冬の電力供給がかなり楽になりそう。