ダムに亀裂、25年放置 昨年「破滅的被害」警告も リビア洪水
時事通信 9/19(火) 20:31配信

1万人を超える死者・行方不明者が出たリビアの大規模洪水で決壊した二つのダムに関して、1998年の時点で亀裂が存在していたことが分かった。

2011年にカダフィ政権が崩壊するなどの混乱もあり、亀裂は長年放置されていた。
このことが今回の惨事につながったもようで、検察当局が捜査している。

二つのダムは、今回の洪水で被害が集中した東部デルナに近く、検察によると、70年代に旧ユーゴスラビアの会社が建設した。
貯水よりもデルナを洪水から守ることがダムの目的だったという。
ダム運営責任者は98年、二つのダムに亀裂があると報告。
2年後、損傷の程度を調べたイタリアの技術チームは亀裂を確認し、デルナを守るために三つ目のダムを建設するよう勧告した。

07年にカダフィ政権はトルコの企業に補修を依頼したが、費用の支払いを巡る争いで10年まで工事は始まらなかった。
その後、カダフィ政権の崩壊につながる内戦が開始。 毎年工事用の予算は計上されていたが、作業は行われていなかった。

工事の「先送り」は問題視されていた。
22年11月には技術系の学者がダム補修を実施しなければデルナに「破滅的被害」をもたらす恐れがあると警告したが、注意は払われなかった。 
https://news.yahoo.co.jp/articles/1d117d65f20407825e24c8b76a36588483055bff

洪水のリビアで政府批判デモ、市長宅に放火 当局、現地取材を禁止
朝日 9/19(火) 21:44配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/e36ca7c3511cd39f8711c27c476d63f5ddbff296

>ロイター通信によると、夜になってデモ隊は、洪水が発生した当時のデルナ市長宅に押しかけて放火した。
>リビアの検察当局は16日、ダムの決壊と、過去のダムの維持管理予算の配分めぐり捜査を開始。市長は解任されていた。