幕末維新のギリまで太平の世をむさぼっていた前田家

酒井美意子(前田家前田利為の長女)「だけど幕末には目覚ましいご活躍だったでしょう?」
級友 「まあ、幕府に長年の恨みをはらすためにね。あのとき前田さんは、だいぶあとになってから朝廷側におつきになったのね」
美意子「そうなの。だって将軍家とは親類でもあったし、うかつには動けなかったらしいのね。うちの父がいつも申しますの。あのとき立ち遅れたのはまずかったって」
級友 「ほんとね。だから論功行賞で損なさったのよ。もっと早く兵を挙げてらしたら、侯爵(マークイス)ではなく、当然公爵(プリンス)だったというお噂ね」

結構深い会話ですこ