>>553(続き)


そしてそれは明治になっても受け継がれたのだが…
あんまり評判はよくなかったらしい
なんか仰々しいし、そもそも帝国名乗ってるとことうちみたいな小国比べるとちょっと無理してる感じもあるからなんか恥ずかしいと
明治憲法が成立する前の主な私擬憲法(私的に作成され発表された憲法草案)を見てみよう
大日本帝国の国号を掲げてるものは40程度の中でわずか1つしかないくらいである

しかし明治憲法が成立
なし崩し的に大日本帝国の国号がそのまま踏襲されることになったのである
そんなわけなので国内の、それも官庁の文書にすら帝国皇国日本国の呼称は残された
だから海外の日本向けの文書が統一呼称なんてできるわけがない
仕方ないだろ日本に興味のない漢字も読めない相手に皇国と帝国の違いとかどう説明するのだと
インペリアル・ジャパンとか単にジャパン、あるいはなんか名前負けしてる気もするけどグレート・インペリアル・ジャパンでいいんだよ!
的なノリで戦前は1935年までやってくることになる

なお、1935年に決められた方針に則って外務省の対外文書が全部自称グレート・インペリアル・ジャパンになったかというとさに非ず
面倒だからかインペリアル・ジャパンとグレート・インペリアル・ジャパンがどうも併用されてたようである
海外からの文書も、単なるジャパン宛は受け取り拒否なんてしなかった
まぁ面倒だもんね

長々と書いたが、たぶん誰も彼もが面倒だったから心機一転して新生日本を作ろうと考えたときにシンプルイズベストとばかりに日本国を採用したのではなかろうかというお話でした