FCAS(テンペスト)が頓挫した最大の理由はエンジン開発の遅れ
2030年代中頃に実戦化という目標と開発計画が全く整合性が無いものになった最大の理由
アンチはRRの技術力を超過大評価してみせたが、米2社の動向を見れば全くの妄想だったことがわかる
米2社のXA100/101といった新型エンジンは、2016年頃設計開始で、最短でも実用戦闘機で運用開始するのは2027年だった
世界のトップを走る米2社でさえガッツリと10年単位での開発計画だった

RRの技術力で、2022年になっても設計スタートできず、日本と共同実証してからなんて話では間に合わないのは明白だった
その実証事業も2023年でもスタートする目処が立ったという話が出ていない
イタリアやスウェーデンにしてみれば、CGしか出せないイギリスの技術開発は信用に値しなかった
特にエンジン開発の遅れはイギリス国防省も弁解の余地は無かった
だから、2022年ファーンボロ航空ショーではテンペスト紹介ブースで日本のXF9の模型とXF9-1の試験動画を公開するしかなかった
エンジン開発の遅れを何とかする為に、日本製エンジン採用で開発期間短縮と開発費の抑制も検討しないといけなくなった

それではイタリアにとってはFCAS(テンペスト)をやるメリットは無くなった
イタリアはステルス戦闘機の設計とエンジン開発は無理なので、最初から日本の次期戦闘機を採用して国内生産とカスタマイズする方が低コスト・低リスク
イギリス国防省はテンペスト参加国への説得は失敗して、とうとうGCAPに合意するしかなくなってしまったのだろう