ガザのセレブ暮らしをゲロするBBC記者

「帰りたい」とせがむ娘、軍事衝突で断たれたかつての生活 ガザで取材するBBC記者と家族
ラシュディ・アブ・アルーフ記者、BBCニュース(ガザ南部ハンユニス)
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-67186094

娘たちは2人とも、ガザ市に戻りたい、できるだけ普通の生活に戻りたいと何度も言ってくる。

今回のエスカレーションが起こる前、私たちはパレスチナ人の99%よりも良い暮らしをしていた。
ガザ地区では使える電気に限りがあるし、大半の水は汚れている。
地区外へ出るのは、たとえ短い休暇であっても難しい。
この狭い地区から1度も出たことがないという40代の人たちもいる。

しかし私たちは、幸運にも外国で休暇を過ごしてきた。
時には1度に1カ月あるいはそれ以上過ごすこともできた。
今年の夏はトルコ・イスタンブール、キプロス、エジプト、ヨルダンを回った。
ガザに戻らなければならないと伝えると、子どもたちは泣きそうになっていた。

ガザ市では、ビーチから400メートルのところにある大きなアパートで暮らしていた。
妻と私はよく一緒に朝、砂浜を歩いていた。