>>499
ウナギの蒲焼の焼ける匂いに関しては、確か江戸落語にも噺が有った筈ですわ。

貧乏長屋の住人が蒲焼の焼ける匂い嗅ぎながら白飯を蒲焼屋の前で食べる、って奴ですわ。

因みに、江戸は背開き、上方は腹開きでウナギ裂きますが、江戸は武士が多い街だから、
と言うのは俗諺で、実際は江戸の川は流れが遅めで関西は早めだから、と言う理由らしくて、
背開きと腹開きの境目は大体浜松市辺り、と言う事らしいですね。

佐藤ハチローが東京で育てた子供が江戸風のウナギに染まっているのに我慢がならなくて、
大阪に連れて行っていわゆる「まむし」を食べさせたら、子供が「美味しいけどボクは
浜松のおじさんがご馳走してくれた鰻重の方がいい」と応えて「氏より育ちとはこの事か!
子供は大阪で育てるべきだった。まさかここまで染まってしまうとは」とエッセイで嘆いてますな。