岸田首相、減税アピールの一方で答弁あいまい 
「異次元の少子化対策」の財源3兆5000億円、確保策語らず
https://www.tokyo-np.co.jp/article/286966

岸田文雄首相は30日の衆院予算委員会で、
看板政策に掲げる「異次元の少子化対策」で新たに必要となる年3兆5000億円規模の財源について
「徹底した歳出改革」などで確保すると繰り返した。

所得税減税を来年6月以降に実施する方針を積極的にアピールする一方で、
防衛費増や少子化対策の充実で生じる国民負担に関しては、
野党側から追及されても語ろうとしない首相の姿勢に識者から疑問の声が上がる。



東京大大学院の山口慎太郎教授(労働経済学)は本紙の取材に
「少子化対策は財源がしっかり確保され、長期的に続くという信頼があって初めて政策効果が期待できる。
政府がその信頼関係を国民との間で築こうとせず、できるだけ負担の議論を先送りしようとしているように映る」と懸念を示した。