またもう一つ作者読者出版社共通の都合として、現代人の知識語彙概念を用いて作中の描写を行えるため
作品に関わる全員のコストを低減可能になるという点もあり、もしこれが登場人物全員異世界人の場合
我々が「パン」と呼ぶ物体一つ描写するのにも「この世界の穀物を粉にして練って焼いた、
我々がパンと呼ぶそれによく似た『○○』」と初出の物が出る度に一々書く必要が出てきてしまい、
脳の摩耗した読者層に一々新たな固有名詞を見せるなどというブラウザバック要素をマシマシにすることになる。

ただこうした説明も何もなく異世界人が異世界人としてこちらの世界の概念を平然と用いている上に、
もしかして元は同じ文化圏の民族？などという伏線かと思った要素が最後まで回収されない作品も勿論沢山あるが。