うちの会社は昔、海自の潜水艦用通信施設向けの通信モジュールをT社の下請けで作って納めたけど
15年ぐらい経ってからその装置が壊れたから交換基板と予備基板で2枚作ってくれって依頼が小向から来て、
そんな大昔の基板、今さら作れません、それじゃ困るなんとかしろで
大揉めに揉めた経験あり。

保守廃止の申請をT社は海自には出して無かったみたいで、海自からは作れないとおかしいだろって突っ込まれて
(うちとT社間の供給保証は最終納品から10年の約束だった(らしい)、ただし後任の営業が
10年経って保守廃止の通知を出した形跡がないのが痛かった)
T社の調達からはこの際、金かかってもいいから、なんとかして作ってくれだったんで
結局は会社の倉庫に埃被ってた試作基板が1枚奇跡的に発掘されたから、それをリファインして製品として
予備の1枚は試作基板を現品コピー(もう回路図も何も残って無かった)して同等と思われる基板を作って
2枚を元値の倍ぐらいで売った、それでも利益トントンだったかも

官公庁向けのカスタム製品は製品寿命が平気で15年超えとかあるから、きちんと保守廃止の期間を契約書で決めておいて
営業が替わってもちゃんと引き継ぎとかしておかないと時限爆弾になる良い例

ちなみにその会社は潰れたので、今度こそもう作れませんからね