>>780
> 雷爆撃の回避

航空雷撃というと、例えば第一次空襲で航空魚雷数本による攻撃、それから一時間後に第二次空襲、さらに一時間後に第三次空襲・・・
という風にスローペースなのが特徴

巨大な戦艦は急転舵を二〜三回繰り返すと急減速により静止状態になってしまうし、陣形もバラバラになってしまう
それでも次の空襲までにかなり時間的余裕があるので、鈍重な戦艦も元の速力に戻れるし、艦隊陣形を整える時間も有った

しかし毎分ごとに超音速の砲弾が飛んでくる状態だと、ちょっと違う

> 米軍では・・・直前の弾着水柱に向けて次々に変針する機動

米海軍は日本の16インチ砲戦艦の最大射程を36000ヤード(32.9km)、14インチ砲艦なら30000ヤード(27.4km)と判断していた
日本の長門らが三万m付近で発砲してきたとして、米戦艦群が「弾着水柱に向けて次々に変針する機動」とったらどうなるか?

米戦艦Aの右500mに敵弾の水柱、戦艦Bの左に着弾、戦艦Cの後方に着弾したとして、各艦はそれぞれ右へ、左へ、またUターンする
大重量の戦艦は舵を切ってから実際に回頭が始まるまで数十秒かかる。約一分後に敵の修正射が飛んでくるので急ぐ必要がある

しかし戦艦コロラドらの決戦時の速度は15ノット程度(分速462m)なのでスピーディな機動は出来ない。また急転舵により速度が低下する
一回は上手くかわせたとしても、上空の観測機の報告により、日本の砲弾は直ちに修正されて、2斉射、3斉射と続く

急転舵を繰り返すことで戦艦コロラドはほぼ停止してしまうだろう。後は撃たれ放題。また米艦隊の陣形もバラバラ。統一的な艦隊戦闘は不可能となり、整然とした陣形を維持している日本艦隊に蹂躙されそうな気がする