富山、覚醒剤113キロ密輸疑い ウクライナ、ロシア3容疑者 富山県警が逮捕

 覚醒剤約113キロ(末端価格約70億3600万円)をメキシコから密輸入したとして、富山県警組織犯罪対策課と富山中央署は26日、覚醒剤取締法違反(営利目的輸入)の疑いで、ウクライナとロシア国籍の男3人を逮捕したと発表した。県警が一度に押収した覚醒剤の量としては過去最多とみられる。国際密輸組織や国内の犯罪組織が関与している可能性も視野に、全容解明を進めている。

 大阪税関によると、富山、石川など管内8府県で2015年以降に摘発された覚醒剤密輸入事件のうち、今回の押収量が最も多い。18年に大阪市内で押収された100キロが最多だった。

 逮捕されたのはウクライナ国籍、住所不詳、無職スミルノブ・バレリー(55)、いずれもロシア国籍、富山市住吉町、機械部品輸入業ルディコ・アンドレイ(55)、自称同市海岸通、自称無職ジニン・アレクサンドル(55)の3容疑者。逮捕はいずれも8日付。