ワシントンポスト
「米国のウクライナ支援者は勝利試論を考え直す時」
23/11/05

・合衆国建国以来、外交方針を巡る国内対立は破綻した外交政策の結果であり原因ではない
・破綻とは、軍事外交手段を超越した、戦略的外交政策
・現在下院共和党は、ホワイトハウスのウクライナ支援予算に抵抗している
・ワシントンの多くは、共和党の反抗はウクライナ問題の結果なのか原因なのか
・先週、エコノミスト誌にウクライナ軍最高司令官のインタビューで明らかになった
・ザルジニーは西側の多大な期待と数十億の反転攻勢は「決定的な突破にならない」と指摘
・ちょうど1年前、ハリコフとヘルソンでロシア軍を敗走させウクライナに勢いがあった当時
・ミリー統合参謀本部議長はザルジニーと同様に第一次世界大戦と比較し「軍事的には勝てない」と指摘
・確かにその時点において、停戦交渉が不可能だった可能性は十分あった
・ロシアは交渉を拒否しただろうし、ウクライナはさらなる占領地の奪還を断固推進したはずで実際そうなった
・しかし、少なくとも公にはバイデン政権は「その努力」を全くしなかった
・ミリーの指摘が無下に却下された後、ホワイトハウスは必要な限りの支援を約束
・ザルジニーが指摘した通り、米国政府は必ずしも断固とした「行動」をしていない
・長距離ミサイルや戦車が支援プランに登場したのは2023年から
・ウクライナの現在はあの一年前と比べて「更に厳しい状況」にある
・軍隊は疲弊し、消耗し、兵器弾薬の在庫は減少し、西側の世論は二極化
・共和党のジョンソン下院議長は、世界における米国の歴史的役割を理解しない孤立主義車
・共和党の一部はホワイトハウスに対し「最終的な目標と出口戦略を明確に」と主張
・ウクライナの反転攻勢は奪われた領土を奪還することを証明して、それによりキエフへの支持を維持するはずだった
・一方現在は逆の主張
・つまりウクライナは実質的に反転攻勢を失敗し、壊滅的敗北を防ぐための無制限援助を必要としている
・ロシアは人的資源から長期戦を優位をみており、ウクライナに有利な交渉チャンスは現在確実に閉ざされている
・1917年は米国の参戦で膠着状態は打開されたが、現在の米国にその意欲はない
・ロシアの勝利は米国の国益に酷くマイナスだが、核戦争の危機ほどひどいものはない