・ザルジニーの発言は軍のトップとして率直に現状を認めてるわけで、これをやめろとはキエフ政権からしても言えなかった
・これは「大々的なインタビューと寄稿」で、通常ならゼレンスキーの許可を得た上でないと、なかなか手詰まりは難しい表明
・ザルジニーは軍の総司令官で直の上司は国防大臣
・つまりこの寄稿はゼレンスキーの前に、ウメロフに許可を取っていたのかどうか問題


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・アウディイウカ戦線については、第47機械化旅団、これは元々トクマク方面の主力を転戦させた
・ロシア側は先月からこのアウディイウカで大攻勢、第2のバフムトになりつつある
・プーチンとしてはドネツク州の完全制圧を目指しているので、大統領選挙前のタイミングもあり、よく言われてる
・アウディイウカはお互い、政治的にこだわる場所になってる
・南部の主力を東部に転戦させたのは純軍事的判断よりも政治的判断が優先
・アウディイウカでロシア軍に押されて、政治的戦果を許すとキエフに大ダメージでそれは出来ない
・アウディイウカのポイントは北側からロシアが攻めているが、コークス工場あたりを取ろうとしてる
・つまり、アウディイウカを支えてる兵站ラインが遮断されかねない、既に線路は遮断されてる
・兵站道路もロシア軍の攻撃範囲に入ってる
・このままいくとこれまでロシア軍が取ってきた都市のバフムト、セベロドネツク、リシチャンスクのパターンが見えてくる
・アウディイウカ自体はウクライナにとって、ここ取られたら戦争に負けるような街ではない
・純軍事的に言えば、街を放棄ゆっくり後退してる間に浮いた兵力を南部にぶつけると
・しかしそれはあまりに政治的に国民ウケが悪いと、士気にかかわるという判断
・本来南部に投入すべき部隊を回して逆襲部隊呼んでる
・つまり南部の攻勢は当分ないと、もう見切ってる状態
・ゼレンスキーは政治的思惑に軍事的合理性を合わせてる可能性が一点
・もう一点は最近SNSでウクライナの退役軍人が猛烈にシルスキー(方面軍司令官)を批判してる
・シルスキーを首にしろと、痛烈なシルスキー批判が出てる
・ロシア軍がこっちに主力向けてきたら、我々も主力向けるよねってのは素人から見ても短絡的発想
・現状バフムトにも大量の兵力を裂いていて、ここと戦力のアンバランスが有る