>>1

昨夜はオワタマンのブラタモリ解説が無かったのはちと残念だったが、京都鯖街道の途中に存在した「朽木幕府」の下りが面白かった。

最末期の形骸化した室町将軍(12代目と13代目)を戦乱の京都から自腹切って匿い養った忠臣朽木家の屋敷跡が紹介されましたが、
(「麒麟がくる」でも少し出ていた様な?)、京都のそれとは程遠いものの、それでも将軍とそれに付き従った公家官僚らの御所と屋敷を
精一杯用意して持て成した朽木家は大したものでした。

将軍らがここに落ち延びていたのはおよそ8年間で、13代将軍義明が信長の庇護を得て京の都に返り咲いた事で終わりを告げましたが、
小なりとは言えこの地に室町幕府の中心が存在していた事で「朽木幕府」と呼ぶ者もいたりしますが、まぁこれは中学や高校の教科書には
載らない案件ですね。

朽木家の歴史的役割がこれで終わった訳では無く、後に信長の朝倉攻めが浅井の裏切りによって失敗し、全軍撤退に追い込まれた際に
信長軍の撤退路となった街道内に領地を持っていた朽木氏は、信長の撤退を援護し護衛の兵も貸し出しました。

もしここで朽木氏が信長の敵に回っていたら、信長の運命は全く変わっていただろうとは番組でも述べていました。

そして時は流れ朽木氏本家は令和の今も健在で現当主は29代目。
後を継ぐ嫡男もいるので、朽木家は30代にわたって続くと当主様も語ってました。