意外なことに、イギリス政府は2035年頃就役という目標は一度も降ろしてない
これは2018年にテンペスト構想を発表した時から一貫している
当然のことながら、イタリアやスウェーデン政府もイギリス政府の就役目標前提で交渉してくる
この状況だと、チームテンペストは2035年就役に間に合うプランを提示できないと
イギリスやイタリア、スウェーデンの将来戦闘機事業から手を引かなくてはいけなくなる
なぜイギリス政府が2035年就役に拘った理由はわからないが
構想発表から一貫してる方針なので、イギリス政府もかなり重視していたことになる

技術的に不可能で就役時期見直しを政府に申し入れることはできるが
勝手に無視した計画を練ったりはできないし、計画後ろ倒しを聞き入れるかは政府判断
理由はどうあれ、イギリス政府は2035年就役という目標を降ろさなかった
こうなると間に合わない前提の提案・構想はイギリス政府から却下される
2027年迄に実証機を飛ばすとか、エンジン開発は日英共同実証後という計画は却下されて当然という話になる

方針を変更・撤回することは不可能ではないが、政府が手順を踏んで変更する必要があるのは日英伊3カ国とも同じ
FCAS(テンペスト)は間に合わないという問題を英伊瑞政府が受け入れずに破綻した
結果的に遅延が発生することは多々あるが、たがらといって就役時期を無視した計画は立案できない
チームテンペストは就役時期について間に合うプランを提示できなかった
更に就役時期見直しについての交渉にも失敗した
その状況で間に合う見込が高く、要求性能をクリアできそうな
日本の次期戦闘機を共通プラットフォームにする案を受け入れるしかなくなった
受け入れないと、戦闘機生産からも全面的撤退も視野に入るから