オランダ、極右自由党が第1党に躍進

オランダ下院の総選挙で、ウクライナ支援停止、反EU、反移民を訴える極右政党「自由党」が第1党に躍進した。現地メディアの報道によると、開票率98.2%時点で、同党は150議席中37議席を獲得している。
党首のヘルト・ウィルダース氏は反イスラム主義者として知られる極右政治家で、「オランダのトランプ」とも呼ばれている。今回の選挙では移民排斥や国境管理の復活を訴えた。また、EU離脱も主張しており、保守層の支持を集めた。
ロシア関連で自由党は、対露制裁の反対とウクライナ支援の停止を求めている。オランダはこれまで他国に先駆けて戦闘機F16の供与を表明するなど、反露親ウクライナ政策を進めてきたが、転換点になりそうだ。
もっとも、過半数を獲得し政権を樹立するには、少なくとも3党と連立を組む必要があるとされる。連立協議の長期化も予測され、政治的空白が生まれる可能性もある。
欧州各紙も政権交代を注視している。英紙フィナンシャル・タイムズは「ウィルダースの勝利はEUを揺るがす」、ガーディアンは「自由党の政策が実現すれば、オランダのDNAが根本的に変わる」と伝えている。